【報告】横須賀市教育委員会主催夏季研修「整理整頓で生きる力を育む方法」

昨日、横須賀市教育委員会様主催の夏季研修にて、家庭科/技術家庭科の研修会の講師を務めさせていただきました!

横須賀市教育委員会夏季研修家庭科整理整頓

このお話をいただいたのは、昨年度の冬。

これまで、いくつかの学校で校内研修として、教員の方々に整理収納や働き方の研修をする機会をいただいてきました。

今回は、教育委員会主催の研修!

お話をいただいた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。

もちろん、1校ずつ学校全体で職員皆さんが学んでくださることも効果的。ですが、自治体としての研修で学ばれた先生方が、各校に帰って他の職員に広めてくださる機会も貴重です。

今年度は、教育委員会主催の研修講師をしたい!と思っていたので、夢が一つ叶いました!

横須賀市教委様、この度は貴重な機会をありがとうございました。

 

いただいたお題は、「整理整頓で子どもの生きる力を育む方法」。
学校現場も知る片付けのプロとして、色々な視点からお話しさせていただきました。

参加されたのは、約60名の先生方。任意の研修なので、ご自身でお申込みされて参加されているだけあって皆さんとっても意欲的!アウトプットタイムも毎回盛り上がり、大変有意義な時間となりました。

「2時間半の講座があっという間だった!」というご感想をいただきましたが、私もとても楽しく(ややテンション高めで 笑)お伝えしました。

 

お伝えしたのは次の5つ!

①整理整頓によって身につけられる力
②よくやってしまう大人の関わり方NG例
③授業を進める上での留意点
④家庭との連携
⑤仕事効率UPに繋がる整理整頓

授業だけでなく、先生方の業務やご家庭にも活かせる内容にしたので、より一層皆さん前のめりで聞いてくださったのだと思います。

その中でも、先生方の反応が大きかったポイント(うなずき、苦笑い、衝撃の顔 など)を3つご紹介してみたいと思います。

 

1.紙は横にしたらアウト!

「紙は横にしたらアウトです!」

紙は横にしたらダメ

このセリフを言った時の先生方の表情と言ったら!

「あ~!」という声まで漏れている方がいらっしゃいましたからね(笑)

 

立てることで、埋もれない。
立てることで、机上の作業スペースも生まれる。

 

ちなみに、横にしてもよい紙は

・同じ色の色画用紙
・同じサイズのコピー用紙
・増刷りしてある音読カード

など、「上から順に取っていくもの」や「同じタイミングで使う物」・・・つまり、重なっていても支障のない紙だけです。

 

2.視覚支援で“指示”が減らせる

次に頷きが多かった内容は、視覚支援の大切さ。

見るだけで分かるようにする工夫をしておくことで、日々の“指示”を減らせます。

健康観察カードの提出法

見るだけで分かるということは、探す・思い出す・迷うことがないということ!

それは、子どもや教員の時短に繋がるとともに、その都度の“指示”を減らせるため、結果落ち着いた学級経営に繋がるのです。

ラベリングの工夫

これは、学校に限った事ではありません。

会社などの職場でも、家庭の中でも、そこで仕事や生活をしている人々皆が分かるようにしておくことで、それぞれが本来やりたいことに集中できる環境になります(余計なストレスを生まなくても済みます)。

 

3.忘れないようにする方法は、モノを見えるようにしておくことだけではない!

最後に質疑応答でいただいたご質問から。

「同時進行でやりかけの書類がある場合、机上に広がって狭くなってしまいます。どうやって立てたらいいですか?」

この質問については、他の学校でも時々いただきます。

「やりかけの書類を積んでおくと、机が大変なことになってしまいますがどうしたらいいですか?」

 

前述したように、書類は横にしたらアウト!ましてや、やりかけの書類全てを横に広げていたら、たちまち机のスペースを圧迫してしまいます。

 

これを解決するには、2つの側面からアプローチしていく必要があります。

1つは、書類を横にせず、立てるという書類収納のテクニック的な側面。やりかけの書類は、1案件1ファイルとし、クリアファイルなどに入れて仕切りのある場所に立てれば、コンパクトかつ分かりやすくなります。

 

もう1つの側面は、時間管理の考え方。そもそも、いくつものタスクを同時進行でやる方がいいのか、一つ一つ片づけていくのがいいのか(正解は、タイミングやタスクの質によって変わってきます)。
優先順位をつけて処理しているかという視点で見直してみることが必要です。

また、たとえいくつものタスクを同時進行で抱えなくてはいけなくなったとして、
やりかけの書類を視界に入るところに置いておかなくてはいけないのか?ということなのです。

タスクが発生した時点で、締め切りと実行日を手帳(デジタルでもよし)に書く。そうすることで、手帳を開けば思い出すわけですから、書類自体は分かるようにさえしておけば、視界の外でも(引き出し等の中にしまっても)よくなるわけですね。

タスクが発生した時点で手帳に書く

忘れないためにと、大事なメモを冷蔵庫にペタペタ貼って、多すぎて結局忘れてしまうのと、似ているかもしれません(笑)。

忘れないようにする方法は、モノを見えるようにしておくことだけではないということです。

これは、単なる書類収納のノウハウとは別に、時間管理の考え方に大きく関係してきます。

モノを整理しているようで、実は思考の整理に繋がっているというのは、こういうことなのです。

 

知るって大事!

普段私が普通にお伝えしているようなことでも、それを聞いた先生方からは、うなずき、驚き、感嘆の声といった反応がありました。

つまり、知らないってもったないということ!

まだまだ伝え続けていかなくては!と思ったのでした。

何か不便や悩みがあった時、いつもと同じ思考で考えていても、おそらくそれらは解決できないと思います。

何か別の視点を第三者からもらう。そして大事なポイントを知る!

そのための行動を起こしてみられると、嘘のように仕事や暮らしがラクに回っていくことでしょう。

 

大人がそれを身につけることで、我が子や児童生徒にも伝えていくことができます。

ぜひ、大人の方がまずは整理整頓の効果を実感してほしいなと思います。

 

昨日ご縁をいただいた横須賀市の先生方は、きっとこの夏実践されることでしょう。

この度は、ご縁をありがとうございました!

 

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