育休明け、帰宅後バタバタしたくない!夕食作りの時短を叶える3つのポイント
育休からの職場復帰は、仕事そのものや職場での人間関係などの不安はあって当然です。と同時に、働きながら家事・育児をする生活のイメージをすることが難しい方も多いのではないでしょうか。
私自身、育休明けフルタイム教員時代は、子どもを保育園にお迎えに行ってから、寝かしつけるまでの時間が本当にバタバタでした。中でも特に、「夕食作り」が難所だったと振り返って感じています。目の前のことで精一杯で、帰宅後「今日の夕飯は何しよう?」からスタートし、時間がかかって寝るのが遅くなってしまったり・・・・・・。
事実、私の周りの多くの働くママが、「夕食作り」を大きな課題と感じていらっしゃいます。
夕食作り・夕食・入浴・着替え&歯磨き・寝かしつけ
この帰宅後の夜の流れをいかにスムーズに行うのかが、睡眠時間に直結し、自分と家族の健康にも繋がると言っても過言ではありません。
そこで、この流れのカギを握っている「夕食作り」について、時短を叶える3つのポイントをお伝えします。
1.キッチンの整理収納を見直す
料理を手際よく行う上で必須なのが、料理しやすいキッチンです。子どもを迎えに行き、帰宅後パパっと調理して、子どもたちにでき立ての夕食をサッと出す。そのためには、片付いているキッチンであることが大前提ですね。
私のサポート受講生さんの中には、「キッチンを片付けたら、1食当たりの調理時間が10分減りました!」との声も。朝夕2回キッチンに立つと考えたら、1日に20分の時短になり、忙しいママにとってはなんとも大きい効果に!
これは、育休中にキッチンの整理収納をしない手はありません!
キッチンの整理収納のコツはたくさんありますが、ここでは3つだけお伝えします。
①作業台は広くあけておく
帰宅後、夕食作りにさあ取り掛かろう!としたときに、作業台の上に物がいっぱいでは、物をどかすところから始めなくてはいけません。
夕食作りにサッと取り掛かれるよう、作業台は常に広くあけておく。日頃出しっぱなしにしている物が多くて作業台が狭いお宅は、「本当に出したままでなくてはいけないか」と考え、「これだけは出しておいてOK」と、敢えて出しっぱなしにしておく物を厳選して決めておきます。
そして、それ以外の物は、収納スペース(棚や引き出しなど)に住所を決めて、しまう習慣をつけましょう。
②横の動きをなるべく少なくする
次に、住所の決め方ですが、調理中になるべく横の動きを少なくするように配置すると時短に繋がります。
キッチンは、大きく「コンロ周り」「作業台」「シンク回り」の3つに分けることができます。「どこで何をするか」と考えると、自然と配置が決まってきます。
横の動きをなるべく少なくする住所決めを意識してみましょう。もちろん、便利な住所をあげるためにも、整理をしっかり行い、不要な物を手放すことが大事です。
「1食作るのに何歩かかるか」とゲーム感覚で改良するのも面白いですね。
③分かるようにしておく
こうして決めた住所を「分かるように」しておくことが重要です。自分が分かる・家族が分かるということです。
こうしておくことで、家族も、料理や配膳、片付けなどに協力しやすくなるとともに、いざという時に実家のサポートや家事代行も頼みやすくなります。
そして何より、自分自身が忙しい時間の中で、迷ったり探したりといった無駄な時間を省くことができるのです。
2.時間を長い単位(一日・週)で捉える
2つ目のポイントは、時間を長い単位で捉えること。
夕食作りだけを切り取って、その中だけで時短しようと思っても、短縮できる時間はたかが知れていますよね。
ですが、「朝食と夕食分の味噌汁をまとめて2食分作る」とか、「包丁とまな板を出したついでに、2日分の野菜をカットしてしまう」といったように、1日の流れを大きくとらえて、「まとめて」「ついでに」という視点を持つと、ぐっと時短効果は上がります。これは、料理以外にも応用のきく考え方です。
また、たとえば1週間分の献立をざっくり立てておくことで、買い物も効率よく行うことができますね。
一方、食材をよくもらうことがある方は、ガッチリ献立を決め過ぎると消費しづらいですし、作り置きが向いている向いていないなど、生活環境や特性によってもベストな方法は変わってくるでしょう。
ご自身の生活環境やライフスタイル、特性に合った「まとめて」「ついでに」の工夫を取り入れてみてください。
そのためにも、復帰後の一日のタイムスケジュールを書き出したり、休日の時間の使い方について家族で話し合っておいたりすることも必要です。「夕食作りを時短に」という課題をきっかけに、様々な課題が見えてきて、職場復帰の準備をどんどん進めることができるかもしれませんね。
3.お助け食材を用意しておく
そして、何でも完璧にしようと思わないこと!これが大事です。
たとえば、家族の健康を一番に考えている人が、帰宅が遅くなった日にも、栄養バランスを考えてイチから手作りをすることにこだわったとします。
結果、子どもがお腹が空いたと泣き叫ぶ、夜のタスクも押せ押せでイライラ。「早く寝なさい!」と叱りながら床についたものの睡眠不足・・・これでは、健康のためにと言いながら、本末転倒ですね。
ズバリ、「困った時のコレ」を用意しておきましょう!
・カット野菜
・ミールキット
・冷凍食品
・困った時の簡単メニュー一覧
・近所のお惣菜屋さん
など、困った時、遅くなった時、疲れた時、ラクをしたい時の“コレ”をあらかじめ用意しておきましょう。
そして、例えば「○時を過ぎたら、~でお惣菜を買って帰る」と決めておく。
こうすることで、心のゆとりに繋がります。
日持ちのする食材を普段から多めに備えておくことは、防災備蓄の観点からも大切です。こうした備えが、困った時のお助け食材になることもあります。
そして、これらを常備しておくためにも、整理収納は大切!ということも付け加えておきます。
まとめ:夕食作りは復帰後の生活の重要ポイント
夕食作りタイムは、大人も子どもも一日外で頑張ってきて、一番疲れている時間帯。そんな中、お互いにストレスフリーで夕食にこぎつけたいですよね。
「夕食作りの時短対策」は、職場復帰を控える方にとって、育休中に対策を講じておきたい必須課題の一つ。
ぜひ、余裕のある時期から、実践していってください。
ちなみに、キッチンの整理収納の具体的な進め方については、著書「スムーズな職場復帰を叶える4つの整理~育休ママの教科書~」第2章の中でもお伝えしています。
そして、夕食作りの時短対策などの復帰後の課題は、自分一人で抱えるのではなく、パートナーと一緒に考えてみてくださいね!
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