先生の仕事効率アップ!職員室や教室の机・棚の整理整頓のコツ
教員の皆さん、仕事中にこんなことはありませんか?
☑ほしい書類や文房具がすぐに出てこない
☑探し物に時間がかかる
☑職員室の机上が狭く、仕事に取り掛かる際は、物を移動することから始める
☑無くし物でヒヤッとすることがある
ただでさえ忙しい学校現場。探し物や無くし物などに掛けている時間はありません!
私は、教育委員会主催や校内の研修で、教員の方に整理整頓をお伝えすることがありますが、皆さん口をそろえて
「初任者のときに知りたかった!」
とおっしゃいます。
そのぐらい、整理整頓は、仕事の基本!
ましてや、育休明けの方であれば、子どもの急な発熱などで、いつお休みするか分からないですよね。
そんな中、電話一つで「何がどこにあるか」指示が出せたり、教室も「見ればわかる状態」になっていたら、気持ちがラクではありませんか。
ポイントを押さえた整理整頓で、仕事の効率化を図りましょう。
「いつか使うかも」レベルは、2軍の場所へ
探し物が多かったり使いにくかったりする原因は、ズバリ!物が多いから。
今年使わなくても、他の学年や別の校務分掌になったら使うかもという理由で、念のためにとってある物が多いのではないでしょうか。
「今年使っている物」と「今年使っていない物」が混ざっている状況が使いにくさを生んでいるのです。
「今年使っていない物」は、処分または(個人や学年の棚などに)移動し、机の中は「今年使っている物」だけにします。
これだけでも、だいぶ使いやすくなるはずです。
収納のコツ:机
机は、引き出しの特性を考えて収納します。
小引き出し
浅くて狭い小引き出しは、文房具や細々とした物を、上から見て見渡せるように仕切って収納します。
仕切ることで種類ごとに分けることができ、使ったらそこに戻すことで次に使う時に探さずに済みます。
中引き出し
中引き出しは、どう使っていいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そう、深さが中途半端なので、入れる物が難しいのです。
書類を立てて入れるには深さが足りず、小さい物を入れると埋もれてしまいます(事務机のメーカーによっては、下段と同じ深さのものもあります)。
ある程度、大きさのある物を入れるのに向いています。
大引き出し
大引き出しは深さを生かし、書類や冊子を入れます。
このような付属の仕切り板だけではしっかり立たせることが難しい場合は、ファイルケースなどを仕切りの補助として入れてあげると、書類をしっかり立たせることができ、出し入れもしやすくなります。
センター引き出し
センター引き出しは浅くて広いため、書類を横に入れてしまうと埋もれるので注意が必要です。
詳しくは、復職プログラムや復職後サポートで、その方に合った使い方をお伝えしています。
収納のコツ:棚
次に、棚。職員室と教室どちらにもあると思います。
職員室の棚は、教材見本やパンフレットなど、使っていない物で占領されていないでしょうか。
多くの学校で、備え付けの棚が使っていない物で埋まっていて、使っている物が表に溢れている状態が見られます。
これらを整理することで、前述のように「今年使っていないけれど、取っておきたい物」=2軍の物をしまうことができ、机が俄然使いやすくなるでしょう。
棚板と棚板の間隔が広い場合、何らかの方法で空間を上下に仕切ります。そうしないと、物同士が重なって取り出しにくくなります。
教室の棚before
after これなら時短かつどの先生に入ってもらっても一目瞭然ですね!
100均で手に入るワイヤーネットで自作する棚は、テスト収納に便利です(写真は掲示物の収納に使用)。
整理整頓で働き方改革を!
1日5分の探し物をすると、1年間で30時間にもなります。
その時間があったら、色々なことができますね。
長期休みに職員全体で片づける日を確保したり、各自で仕組みを整え直したりすることで、その時間が生まれるなら、取り組む価値はあると思いませんか。
特に、育休明けの子育て中の方は、時間がいくらあっても足りないと感じると思います。
私の復職準備プログラムを受講される教員の方には、仕事道具や書類を育休中に整理し、仕切りに入れて引き出しごとの場所ごとに準備。復帰したその日に引き出しにポンと入れ込めるまでにしておいてもらいます。こうしておけば、復帰日に5分で使いやすい机が完成!
また、誰が見てもどこに何があるか分かる教室にしておくことで、急なお休みにもドキドキすることなく、児童生徒のできることを増やすことができます。
何より、整理整頓は、自分自身に時間的効果だけでなく、頭も気持ちもスッキリをもたらします。
ぜひ、整理整頓で働き方改革を進めてみてくださいね。
こちらの開催報告の中でも、学校の整理整頓のポイントについて書いています。
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http://sukkiri-style.sakura.ne.jp/sukkiri-style_new/report-20230804/