育休復帰、共働きでの「幼稚園」はあり?幼稚園を選択する際の注意点
共働き家庭にとって、子どもの預け先は保育園が一般的。ですが、保活激戦区にお住まいの方や年度途中復帰の方は、保育園に入るのが難しい場合も。
一方、最近では、通常保育以外(早朝や夕方~夜間まで)にも、預かり保育を実施する幼稚園が増えています。
また、令和元年10月1日から、3~5歳児クラスの幼稚園、保育園等の利用料が無償になり、「保育の必要性の認定」を受けた家庭であれば、幼稚園の預かり保育についても無償化の対象(上限あり)となりました。
これにより、以下のような共働き家庭には、「幼稚園(+預かり保育)」という選択肢も有力になってくるのではないでしょうか?
・育休を「3歳まで」取得できる職場に勤務している
・下の子が生まれ、下の子の育休期間と上の子の幼稚園入園のタイミングが重なる
・出産のため退職したけれど、幼稚園入園を機に働きたい
実際に、私の復職準備サポートを受講し、復帰された方の中には、「幼稚園+預かり保育」というスタイルで、周囲のサポートを得ながら働いる方もいらっしゃいます。
では、実際に幼稚園に預けて働くメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
幼稚園に預けて働くメリット
年度途中でも入園しやすい(大規模園の場合、いつでも受け入れ可というところも)
保育園に比べると、年度途中でも入りやすい園が多いです。近隣の幼稚園の空き状況を早めに確認しておきましょう。
預け先がないという方にとっては、ありがたい存在になることはまちがいありません。
万が一、園に馴染めないといった場合にも、保育園よりも比較的幼稚園の方が転園がしやすいという利点もあります。
「幼児教育」を受けさせられる
幼稚園では「保育」ではなく「教育」を中心に日々の活動内容を組んでいます。幼稚園によっても教育方針は様々ですが、読み書き、お絵かき、英語、計算、体操、武道、リトミック、スイミング、スポーツなど幅広く園生活で学習・経験することができます。
園生活の中でもきちんと座って勉強したり、整列してみんなと一緒に行動したり、集団生活面での規律が教育されるので、小学校への移行もしやすいと言えるでしょう(この点においては、保育園だった息子と、幼稚園だった娘では、さほど違いがなかったので、個人差もあるとは思います)。
習い事を幼稚園で受けさせることができる
園にもよりますが、課外活動として、英語やサッカー等、外部講師を招くなどしておこなっているところもあります(別料金)。
働いている場合、習い事をさせようと思うと土日がメインになりがちですが、送迎の心配なく慣れた幼稚園で習い事をさせられるのは、メリットですね。
幼稚園に預けて働くデメリット
平日の行事が多い
幼稚園は両親ともに働いていることを前提にしているわけではないので、お誕生日会や参観日などの行事も平日を中心に組まれます。また、役員の出番も保育園より多いかもしれません。
私は保護者として、保育園・幼稚園ともに経験がありますが、娘の幼稚園では、卒園時の行事も少なく役員の負担も軽かったように記憶しています。幼稚園によっても特色が違いますので、これについても事前リサーチが必要ですね。
幼稚園の預かり保育 < 保育園
幼稚園の預かり保育を利用して働く場合、以下の4点がネックになるかもしれません。
①預かり保育の保育時間や、長期休暇の預かり日数が保育園に比べて少ない。
上記は、私の住んでいる所沢市内の幼稚園の預かり保育実施状況(一部抜粋)です。夕方5時までの園もあれば、7時までの園もあります。長期休み中の預かり保育の対応も、園によってまちまちなのがお分かりいただけるかと思います。
②保育園は夕方まで預けられる子がほとんどだが、幼稚園は早く帰宅する子と預かり保育の子といるため、子どもが淋しい思いをしたり、親同士の関わりも固定化したりする可能性がある
③お昼寝がないので、夕方まで預けると、子どもが疲れる場合も
④保育園に比べて、天候不良による休園や学級閉鎖が多い
私自身、保護者として保育園と幼稚園のどちらにも預けた経験がありますが、台風や雪の場合でも、保育園はよっぽどでない限り休園にはなりません。幼稚園は同じような状況でも、安全側に立って休園措置をとるケースが何回かありました。
働き方・サポート体制によっては、幼稚園も有力な選択肢に
以上のデメリットが、ご自身にとってはあまりデメリットではない場合、幼稚園も有力な選択肢になってくるでしょう。
デメリットを感じる場合も、サポート(実家・配偶者・ファミサポ・一時預かり 等)を得たり、育児短時間勤務や部分休業を取得したりするなど、「別の方法で解決できないか」と考えることで、幼稚園も選択肢に入れられるのではないでしょうか。
特に、「しばらくはゆるやかな働き方で子どもと過ごす時間も確保したい」という方には、幼稚園は向いていると言えます。
幼稚園は、特色も預かり保育の対応も様々。いずれにしても、早めに園の特色をリサーチしておくことをお勧めします。
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