【ビフォーアフター】部屋に友達を呼べない!小6女子のお片づけ
子どもが片づけてくれない!というお母様からのご依頼で、小6女子(Hちゃん)とのお片づけにうかがいました。
ご依頼時のお母様のお気持ちは
「身の回りを整えることの必要性、重要性を中学入学前に身につけてほしいという親心は、本人にはもはや雑音でしかないのです。この機会に第3者に入ってもらい片づけさせたい。」
というものでした。
実は子どもも片づけたい!
ヒアリングで、「今の状態で困っていることは特にないかな?」とHちゃんに聞くいてみると、
「本当は友達を部屋に呼びたいんだけど、部屋が汚くて呼べない」
とのこと。
実は、お母様だけでなく、Hちゃん本人も片づけたかったのですね。
片づけたい。でもやり方が分からない。そして、お母さんに言われても素直に聞けない。
こうしたことは、Hちゃんのお宅に限らず、よくあることなのではないでしょうか。
そんなときに、アドバイザーをお呼びいただくというのも一つの手です。
ビフォー
写真にある机、チェスト、プラスチックの引き出しケースの他に、チェストがもう一つとベッド。
家具が多い部屋という印象を受けます。
クローゼットがあるにもかかわらず、それらの家具に収まりきらずに外にはみ出ているモノたち。
なぜ?
特に、習い事のバッグなどがチェストの上に積み重なっているのと、プラケースのあたりがお母様のイラッとポイントだそう。
お友達を呼びたくても呼べないHちゃんの気持ちも分かります。
ヒアリングと現状確認から、家具に収まりきれずにモノが溢れている原因は、大きく3つあると分析しました。
1.子どもスペースを大人のモノが占領!
家具が多いにも関わらず、モノが溢れていたこの部屋。
ならば、チェストやクローゼットにはどんなモノが入っているのかと、確かめていきました。
すると・・・
クローゼットに大人のモノが結構入っているではありませんか!
お母様曰く、それまで全く意識せず、当たり前のように置いてしまっていたとのこと。
他に移動するスペースがあるということだったので、これを機に大人のモノは移動し、子供部屋にはHちゃんのモノだけにしました。
Hちゃんのモノだけにしたクローゼット。
2.「捨てる=悪いこと」という想い
作業前のヒアリングから、Hちゃん本人が「捨てる」に対して大きな抵抗があるということが分かりました。
・モノには役目がある。その役目を果たさせてあげる(=使う)ことがモノを大事にすること。
・使わなくなったということは、Hちゃんが成長したということ。それは喜ぶべきこと。
・だから、使わなくなったモノとさようならすること(=卒業)は、悪いことではない。
という話をしてから、モノと向き合う作業に入りました。
3.モノが多いから家具を増やすはNG!
お母様のイラッとポイントの一つだったプラスチックの引き出しケース。
増えてしまったモノをしまうために設置されたのでしょう。
しかし、引き出しケースを置くことで、その上に使ったモノをちょい置きしやすく、クローゼットへのアクセスもしにくくしていました。
本来この部屋の収納スペースであるべきクローゼットに大人のモノが収納され、あふれたモノをしまうために設置した家具のせいでクローゼットへのアクセスがしづらくなっている。
よかれと思っておいた引き出しケースが悪循環を生んでいたのです。
アフター
お母様のイラッとポイントだったバッグ類置き場を、部屋入口に設置。
クローゼットで使われなくなったカートを使用しました。
また、大人のモノを移動したことでスペースのできたクローゼットには、使用頻度の低いおもちゃやバッグ、思い出の品などを収納しました。
(バッグ類は現状では床に直置きのため、必要に応じて収納用品を使い、空間を仕切るようアドバイスさせていただきました。)
しっかりモノと向き合った結果、プラスチックの引き出しケースが空き、処分することができました。
バッグ類も定位置を決めたことで、チェストの上が空き、チェストの上にお気に入りを飾ることができました。
机の上も、すぐに勉強に取りかかれる状態に。
これなら、いつでもお友達を呼ぶことができますね!
「理想よりも、部屋がきれいになってびっくりした!」
というHちゃん。
お友達を呼んで、楽しく遊んでくださいね!