ママ先生が定時退勤するための時間管理術
目の回るような忙しさの学校現場。
特に、小さい子どもを持つ先生は、保育園の送迎や帰宅後も子育てに追われるため、限られた時間の中でパフォーマンス高く仕事をしていく必要があります。
ですが、働き方改革がまだまだ途上の学校には、キリなく仕事が湧いてきて、思うように退勤できない!というお悩みの先生も多いことと思います。
そこで、「ママ先生が定時退勤するための時間管理」の考え方を5つ挙げてみます。
事例は、学校の仕事を上げていますが、もちろん「考え方」は、教員以外のお仕事にも使えます。
ご自身のお仕事や家庭内のことにも置き換えてみてください。
1.退勤時刻を「決める」
「できれば〇時に帰りたい」
「〇〇が終わったら帰ろう」
そう思っていませんか?
この考え方だと、帰る時刻を他人や環境に委ねることになりかねません。
もし、出勤後の朝の時間帯なら、「児童生徒が登校してくるまで」「授業が始まるまで」というタイムリミットがありますね。
そのタイムリミットの中で、自然と優先順位をつけて集中して仕事をすることになるわけです。
一方、放課後の時間はどうでしょう。
「できれば〇時までに」「○○が終わったら」という考え方だと、ついつい同僚と雑談したり(もちろん、コミュニケーションの中には重要度の高いものもありますが)、集中力を弱めたりしがちです。
そう、大事なのは、タイムリミット(=マイ退勤時刻)を主体的に決めること!
2.早く帰る「目的」を明確にする
さて、あなたが早く帰るのは、「誰の」「何のため」でしょう?
そう聞かれて、すぐに答えられますか。
「保育園のお迎えに間に合わせる」というのも目的の一つになりますが、「間に合わなかったら実家に頼めばいい」「延長の電話を入れれば預かってもらえる」という気持ちがあると、ついつい甘えが出てしまい、「まぁ今日もしかたないか」となりがちです(これは過去の私!汗)。
「保育園のお迎えに間に合わせる」に加えて、「寝る前に読み聞かせをする」「就寝時刻を30分早める」などのプラスの目的があると、より行動できる確率が増えます。
さらには、それが達成できたらどんな効果があるか?まで具体的にイメージできると行動しやすくなるはずです。
まずは、「目的」を明確にし、マイ退勤時刻を決める。やってみてください。
3.退勤時刻を自分や同僚に周知させる
そうやって決めたマイ退勤時刻を、日々忘れないために工夫していることはありますか?
また、同僚に自分の退勤時刻を知ってもらっていますか。
先日おこなったスッキリラボでは
・年度当初の学年会で共有しました
・毎朝、「今日は〇時に失礼します」と伝えています
・退勤時刻を表示するカードを職場全体で活用し、それぞれが机に貼っています
・早く帰る分、学年に貢献できる得意なことを伝えている先生もいて参考になりました
といった工夫が、ご参加の皆様から出ました。
自分へのリマインドとしては、スマートウォッチのアラームを活用しているという声も。毎日同じ時間に鳴ると、周りからも「もう帰る時間だね」と気にしてもらえるようになるというメリットもありますね。
お互いに退勤時刻を知っていると、会議を無駄なく進めたり、学年内の分担などにも生かしたりすることができ、結果、効率のよい仕事にも繋がるでしょう。
4.「こなす仕事」と「そなえる仕事」に分けて考える
その上で、限られた時間を上手く使って仕事をしていく必要があります。その際に大事なのがこの考え方!
仕事を、その性質で「こなす仕事」と「そなえる仕事」に分けて考えるのです。
あなたは、「まとまった時間ができたらやりたいと思っている仕事」はありますか?
あるとしたら、きっとそれは「そなえる仕事」ではないですか。
「そなえる仕事」は、今日やらなくてもいいけれど、やったら確実に大きな成果を生むものです。
ですが、“まとまった時間”はそうやすやすとやってきません。ですから、「昨日もできなかった」「今日も目の前のことで精一杯だった」と、いつまでも丸ごと後回しにしがち。
すると、「こなす仕事」で毎日が終わり、いつまで経っても「そなえる仕事」に手をつけることができません。
これを打破するには、“まとまった時間”という時間の「長さ」で考えるのではなく、“集中できる時間”という「質」で考えるのです。
5.「集中できる時間帯」を意識する
では、一日の中であなたの「集中できる時間」はいつですか?
朝活という方もいれば、出勤後子どもが登校してくるまでの時間という方もいるでしょう。
また、空き時間や放課後は、場所を工夫すれば立派な集中できる時間になりますね。
この「集中できる時間」に、「そなえる仕事」を少しずつ進めておきます。つまり、0のままで丸ごと積み残すのではなく、手をつけておくことが大事なのです。
たとえば、朝活で、今学期の学習計画の見通しを持つ時間を持ったとしましょう。
「算数は今学期すこしゆとりがある。その分、新出漢字が多いから意識しておかないと学期末に大変そう。」
「図工のこの単元で使う材料は、1ヶ月前に予告をしておいた方がよさそうだ。」
といった具合に、先回りして手を打てるということがイメージできませんか。
「そなえる仕事」は「集中できる時間」に少しずつ進めておくことで、先が見通せる・得意な人に聞きやすい(頼みやすい)・ミスを減らせる・前もって指導できる など、いいこと尽くし!
結果的に「こなす仕事」を減らすことにも繋がるはずです。
「こなす仕事」は、子どもがいる時間や“○○をしなが”らといった時間に。
「そなえる仕事」は、集中できる時間に計画的に少しずつ。
といった具合に、時間の質で使い分けをしてみましょう。驚くほど、毎日がラクになるはずです。
あなたも今日から「○時に帰る人」に
残っているから“残れる人認定“され、残れると思われているから仕事が回ってくるということもあります。
そういった意味でも、「マイ退勤時刻に帰る」と決めることが重要です。
それが、あなたと家族の“心と健康“を守ることになるなら、罪悪感を持つ必要はありません。
さあ、あなたも今日から「○時に帰る人」になりましょう。
自分に合った「短い時間での仕事の取り組み方」を具体的に見直したい方は、個別にご相談ください。
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