出産前の自分と引き算で比べないで!育休ママ&ワ―ママに贈る言葉
卒業シーズンですね。
我が家の息子も、昨日無事に小学校を卒業することができました。
先日、知り合いの中学校教員の素敵な投稿があったのでご紹介させていただきます。
(掲載のご許可をいただいています。)
2人の子どもを保育園に通わせながら中学校に勤務するAさん。
4年前に1人目を出産。
育休後、1年生の担任として復帰。
翌年、2年担任時に出産→半年弱で復帰し、今年一年間は3年生を担当しました。
保育園事情などもあって、2人目の育休は短かったのですが、結果的に育休を含めて3年間、同じ生徒たちを担当することができたのです。
そんな彼女が、育休を含めて3年間関わった生徒たちを先日送り出しました。
以下は、卒業式を終えて、率直な気持ちを綴ったAさんの言葉です。
(前略)
4月に復帰。
元の学年に戻してもらえる有難さ。
あったかい子どもたち。
保育園育ちの子は
子ども目線の心境を伝えてくれたり、
一丁前のアドバイスをくれたり。
あんなに手がかかった13歳は
たくさんの人たちによって、
本当に素直で心優しくて
素敵な15歳になりました。
今日は証書授与の
介添えまでやらせていただいて
いっちばん良いところで
全員の顔を見せてもらっちゃいました。
(中略)
そして
『育児と仕事を両立させる、母親になります!』
って書いてくれた女子たち。
今年、私が戻った意味が少しでもあったかな。
結婚してもしなくても
子どもを産んでも産まなくても
ワーママでも子育てに専念しても
どういう道を歩んでもいいから、
自分で選んで、納得して、
その時々の波に乗りながら、
幸せな人生を歩めますように。
子どもたちって、ちゃんと大人や教師を見ているんですよね。
育休明けの皆さんが、復帰したら必ずぶつかるであろう「出産前とは違う働き方をせねばならないジレンマ」。
きっと
時間や、掛けられるエネルギー、こなせる仕事量といった“数値化できるもの”で比べたら出産前よりマイナスのことが多いでしょう。
けれども
「子どもを産み育てている母」
「家事育児と両立しながら働いている社会人」
として、子どもに伝えられること、見せられる背中があると思うのです。
それは数字では測ることのできない「質」です。
あぶなっかしいけど、若さとやる気溢れる先生
母のような包容力のある先生
父のような威厳のある先生
介護しながら精一杯仕事をする先生
育児真っ只中の先生
いろんな先生がいて
いろんな先生に出会えるから
いろんな価値観が得られるのだと思います。
だから
出産前の自分と引き算で比べて評価せず、足し算で。
人と比べるのではなく、「自分にできること」を追求する。
そんな風に考えてほしい。
教員に限らず、どんな仕事にも言えることなんじゃないかな。
これは、あの頃の自分にも言ってあげたい言葉です。
この春、仕事復帰される方
すでに、お仕事をされている方
全ての悩めるワ―ママたちの心が少しでも軽くなり、一人ひとりのお力が発揮されますように。