【教員の働き方改革】当たり前を手放して、自分と家庭も大事にしよう!

時間的にも精神的にもゆとりをもつために

学校現場でも、「働き方改革」が叫ばれるようになりました。

ですが、形だけの勤務時間管理をしただけでは、真の働き方改革にはなりません。

先生方の仕事の「量」と「精神的な負担」を、実質的に減らす抜本的な改革をしていく必要があると考えます。

 

しかし、それには時間がかかります。

まずは、先生方一人一人が個人レベルでできる取り組みをしていきましょう。

教員

時間的・精神的にゆとりを生み出し、自分時間や家庭生活を充実させることが、教育活動にもいい影響を及ぼすと考えます。

その為に必要と考える、2つの「手放し」を提案します。

 

 

「○○すべき」を手放す

・学級通信は毎週書くべき

・ノートやワークシートには、全て朱を入れるべき

・休み時間は、子どもと一緒に外で遊ぶべき

 

・・・など、「○○すべき」と思いこんでいることってありませんか?

もちろん、全てに全力投球して完璧にできたらいいですが、一人の人間のすることには限界がありますね。

・学級通信は不定期(題材がある時、余裕のある時)とする(出さないという選択肢も)

・じっくりコメントを書く課題と、スタンプで済ませる課題とを分ける

・休み時間は子どもたちの自主性に任せ(トラブルがあったらきちんと対処)、授業準備と休息に充てる

など、軽重をつけるとよいでしょう。

大事なのは「何のためにする?」「それをすることで、子どもにどんな力が付く?」ということ。

もしも、「○○すべき」という単なる思い込みや「自己満足」の方が強いのならば、一度やめてみることをお勧めします。

採点

 

「教員が一人で頑張る」を手放す

あなたは、下の4つの事柄について、どこまでを自分でやって、どこまでを子どもたちに任せていますか?

(育休中の方は、休みに入る前を思い出してみてください)

①掲示物を貼る、外す

②ノートやプリントなどの提出物を配る、集める。

③提出者の確認。

④連絡帳のチェック。

 

上記4つに限らず、こうしたこと全てを教師が行っていたら、時間がいくらあっても足りませんね。

先生がやっている学級の中での業務について、「これは、子どもに任せられないか?」という視点で見直してみてください。

学年や子どもの実態によって、全てを任せられないとしても、どこかの過程を部分的に任せるだけでもだいぶ助かるはずです。

 

ただし、「任せても大丈夫な仕組みをつくる」「任せっぱなしにしない」ことがポイント。

最終確認は先生の責任で行い、やってくれたことについて「ありがとう」を伝える。

必要に応じてフォローする。

そうすることで、子どもとの信頼関係も深まり、クラスの中で役に立つことをしようという自主性も育めます。

 

学級も家族もチーム

・信頼して任せる

・任せても大丈夫な仕組みを作る

 

これは、学級も家族も同じ。

例えば、学級の子どもたちが進んで動けるようになるには、「物の住所が分かりやすくなっている」「活動の時間が確保されている」などの仕組みが大事です。

これらは、先生の仕事ですね!

(あなたの教室は、何がどこにあるか、誰にでも分かるようになっていますか?)

 

家族に置きかえても同じことが言えます。

ママ一人が頑張らないためには、必要なコトやモノを、家族で共有しておく必要があります。

 

この一番大事な「仕組み作り」は、ちょっとしたコツと時間が必要です。

だから、育休教員の皆さんには、半年前からその「仕組み作り」について学び、まずは家庭の中で実践を重ねていただいているのです。

復帰する頃には、家族が同じ目標に向かって動く“チーム”になっている。

その考え方とスキルが、仕事にも生きるというわけです。

 

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教員の方は、真面目で責任感のある方が多く、どうしても全てを一人で抱え込んでしまいがち。

ですが、一つ一つの物事を見直していけば、減らせることや、子どもたちをはじめ周りの人に任せられることもあるのではないでしょうか。

 

先生方に時間と心のゆとりができ、日々、笑顔で子どもたちと接することができますように……。

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