小5家庭科「整理・整とん」授業のゲストティーチャーをしました!
7月に、ゲストティーチャーとして、小学校5年生の家庭科「整理・整とん」の授業を担当した時の記録です。
2時間×3クラスの授業を担当しました。
授業の概要
<第1時>「机の中の整理・整とんをしよう」
・・・実際に、引き出しの中身を全部出して、整理・整とんを実践
※写真掲載は不可のため、この写真は我が家の娘のものです
<第2時>「不用品を減らす工夫・生かす工夫について考えよう」
・・・グループディスカッションで、アイディアを出し合う
※家庭科担当教諭とのT.T.(ティームティーチング)で行いました。
授業前後の児童の意識変化
授業の前後で、児童へアンケートを行いました。
Q1.あなたは片づけが好きですか?
好き : 授業前 13人(14%) ⇒ 授業後 54人(59%)
どちらかというと好き: 授業前 32人(35%) ⇒ 授業後 23人(25%)
どちらかというと嫌い: 授業前 25人(27%) ⇒ 授業後 8人(9%)
嫌い : 授業前 22人(24%) ⇒ 授業後 6人(7%)
授業前、「好き」「どちらかというと好き」と答えた児童は、全体の約半数でしたが、授業後は、84%と大幅にアップしました。
Q2.あなたは片づけができますか?
できる : 授業前 33人(36%) ⇒ 授業後 59人(65%)
どちらかというとできる: 授業前 29人(32%) ⇒ 授業後 27人(30%)
どちらかというとできない: 授業前 17人(18%) ⇒ 授業後 3人(3%)
できない : 授業前 13人(14%) ⇒ 授業後 2人(2%)
授業前、「できる」「どちらかというとできる」と答えた児童は、全体の68%でしたが、授業後は、95%に!
ほとんどの児童が、片づけは「できる」「どちらかというとできる」と感じるようになったということが分かります。
子どもの片づけに必要なのはこの2つ!
授業前、全クラスで多かった、「片づけ嫌い~」「面倒くさい~」声。
(ある意味、ヨソイキではなく、子どもらしい正直な姿を見せてくれていたと思います)
にもかかわらず意識が変わった児童が多かった理由を、私なりに分析してみました。
1.やり方が分かった
授業の中では、机の引き出しの中身を全部出して、
①「必要=今使っている」「必要ではない=今使っていない」に分け、
②自分なりの工夫をして、「必要な物」を使いやすくしまう
というステップを、実際に一人ずつやってみました。
「引き出しの中には、使っていない物が一つもなかった!」
という児童もいれば、大量のプリントやおたよりが出るわ出るわ・・・の児童も。
私も家庭科担当の先生も、
「これは最後まで終わるかな・・・」
と、正直心配になる児童が何人もいました。
いやになって、途中でさじを投げてしまうんではないかな~という心配も。
しかし、どのクラスも、全員最後までやり遂げたのです!
もちろん、ゲストティーチャーという新鮮さが刺激になったということもあるかもしれません。
でも、それだけでは難しいことも。
おそらく、「やることが明確」で、「やり方が分かる」から頑張れたのだと思います。
実際、「さあ、始めて!」の合図に、全員サッと取り掛かっていました。
やること、やり方が分かっていた証拠です。
2.「片づけたら、いいことがあった!」の経験
そして、「整理・整とんをして、何かいいことはありましたか?」の問いに、たくさんの意見が出ました。
◎整理したら、探していた物が見つかりました
◎整理したらスペースができて、しまいたい物がしまえました
◎取り出しやすくなりました
◎気持ちが、スッキリしました
また、印象的だったのは、普段は片づけが苦手と見受けられる児童が、最後まで引き出しの中身の整理・整とんをやり遂げ・・・
周りの何人もの友達に、褒められたのです。
さらには、普段の様子を一番よく知る担任の先生も、アフターの引き出しを見てビックリ!
その児童は、友達や先生に声をかけてもらい、とても嬉しそうで、その表情には、自信すら見られました。
片づけたらいいことがあった!
今回の授業をやってみて 担当教諭からの感想
児童は、家でも小学校に入学してからも、「整理・整とん」を求められています。
今回の家庭科授業では、ゲストティーチャーが来てくださったことで、普段とは違ったスペシャルな体験ができました。
そこで教えていただいたことや、活動後の達成感は、児童の中に強く残るだろうと思います。
教科書にはない、村田先生の考え方や想いを児童は熱心に聞いていました。
だからこそ、こんなに意欲的に整理・整とんに取り組めたのだと感じます。
アンケートからも、児童の意識の大きな変容が見られました。
たった2時間で「嫌い⇒好き」「できない⇒できる」に変わるというのは、すごいことです!!
村田先生に来ていただけて本当に感謝しています。ありがとうございました。
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担当の先生には、この他にも
「教材研究や準備の負担が軽減された」
「授業をゲストティーチャーがリードすることで、自分は、児童のフォローと評価に専念できた」
と言っていただきました。
この点は、ゲストティーチャーを導入するメリットだと私も感じます。
一方で、今回は知り合いの先生とのT.T.だったため、打ち合わせ1回でも阿吽の呼吸で行うことができましたが、初対面同士の場合、もう少し細かい打ち合わせが必要になる点が、先生方にとってハードルになるかもしれません。
この度は、学期末のお忙しい中、ゲストティーチャーとしてお招きくださいましてありがとうございました。