教育センターにて講演「整理収納から始める働き方改革」

埼玉県所沢市、ママたちをラクすっきりにする 元小学校教師の整理収納アドバイザー
Sukkiri-Style 村田美智子です。

 

昨日は、所沢市立教育センターにて、約50名の先生方に講演をさせていただきました。

教員の卵である講師の先生、若手~ベテランの現場の先生、はたまた教育委員会の指導主事や校長先生まで、幅広いキャリアの先生方。

 

以前から、機会があったらこのテーマで、と考えていた
「整理収納から始める働き方改革」
と題して、話をさせていただきました。

 

整理収納から始める働き方改革

 

「働き方改革」は、教育現場でも喫緊の課題

文部科学省「教員勤務実態調査」(2016年実施)によると、小学校教員の33.5%、中学校教員の57.7%が週60時間以上勤務、つまり月80時間以上の過労死ラインを超える時間外労働をしています。

教員勤務実態調査文部科学省:教員勤務実態調査(平成28年度)集計より

しかし、このデータは自宅残業を含んでいない数値なのです。

調査結果によると、小・中学校とも先生たちは、平均して週4、5時間程度自宅残業しています。

これを加えると、過労死ラインを超える人の割合は、小学校教諭の60%近く、中学校教諭の75%近くに跳ね上がることに。

 

それぞれの立場ですべき改革を

このような現状を招いている背景は、複雑に絡み合っており、とても一言では言い尽くせません。

複雑な家庭環境や、発達に課題があるなど、ケアが必要な子どもが増えていることも要因の一つでしょう。

また、本来、社会や家庭で担うべき様々なことが、学校現場に求められるようになったことも大きいと考えます。

 

負担が増えている現状にもかかわらず、システムは変わらないまま。

「子どもたちのために」と頑張る現場の先生方の善意に支えられて、なんとか学校現場は回ってきたといっても過言ではありません。

未来を背負って立つ子どもたちの教育に携わる先生方が、心身ともに疲弊している現状は、今すぐにでも変えていく必要があるわけです。

 

●国・自治体・・・システム改革、法整備

●組織(学校)・・・業務内容の精選、環境づくり

●個人(一職員)・・・意識改革、スキルアップ

それぞれの立場で、できることから変えていく必要があるのです。

 

整理収納の力でできること

抜本的な改革は、予算をつけて、人を増やすことだと考えます。

しかし、それにはお金と時間がかかるでしょう。

ならば、今すぐできることはないだろうか?

「子どもにとってよい」と言われるもの(前からやっている、伝統)を「やめる」というのは、勇気のいる決断ですが、一人の人間、一つの組織のキャパには限りがある。

 

一つ増やしたら、一つ減らす

・教師がやって当たり前と言われてきたことも、なくせないか?
・教師がやって当たり前と言われてきたことも、教師でなくてもいいものはないか?
・必要であることであっても、もっと短い時間でできないか?

という視点をもっていただきたいのです。

 

私からは、整理収納でできることとして

業務内容を精選できるよう、優先順位の考え方を身につける。

先生方一人一人の仕事効率をアップさせる。

児童生徒の自立や学習効率をアップさせる教室環境を整備する。

・・・微力ながら、これらをお伝えしていきたいと思っています。

整理収納で全てが変わるとは思っていないけれど、整理収納で変えられることもたくさんあるはず。

そんな想いを込めての1時間半でした。

 

 

幅広い対象者と、自分でハードルを上げたテーマに、かなりのプレッシャーを感じていたここ数か月。

昨日は、ここ数年で一番緊張しました(笑)。

このような貴重な機会を与えてくださった校長先生、教育センターの職員の皆様に心より感謝申し上げます。

 

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