育休復帰ママの経験談に見る「スムーズな職場復帰を叶える4つの整理」とは?
育休からの職場復帰が近づくにつれ、焦りや不安の声が育休ママから聞かれます。
そこで、これから育休復帰を控えるママたちの参考にしてほしいと、すでに復帰されている方々にアンケート調査をしました。
お聞きしたのは、「育休中にやっておいてよかったこと」「やっておけばよかったこと」。
後輩のためならば!と、皆さん熱い想いで回答してくださいました。
皆さんが、「育休中にやっておいてよかったこと」として、どんなことを挙げているのでしょう?
順番にご紹介していきます。
第1位 家の片付け
なんといってもこれ!
「片付けは本当にやっておいてよかった!」
「家を整えておいたから、今何とかやっていけています」
そんなご感想とともに、回答いただきました。
育休中でさえ、家事育児に追われていると、一日があっという間!
そこに復帰後は仕事が加わるのですから、探し物は絶対にしたくないですよね。
ましてや、「これ、どこに置こう?」「どうやってしまおう?」なんて考えている暇はありません。
「育休中に、物の数の上限(適正量)を決めておいたり、物の処分方法を色々試しておいたりしたことで、復帰後の忙しい毎日に、いちいち迷わないで済んでいます。」
「保育園の荷物や家族皆の服を整理し、まとめて収納・ラベリングしたことで、洗濯物の片付けがとてもラクにできています。」
との声が。
一方、家の片付けを完了せずに復帰した方からは、
「子どもの物や家族が増えていくにつれ使う物が増えていく一方、整理しきれていない物がそのままになっていて・・・・・・なんで時間のある時にやらなかったのだろうと後悔しました。」
との声も。
まずは、復帰後の自分自身のために、家の片付けは必須科目!ということが分かっていただけると思います。
さらに、家を片付けておくと、こんな効果が!
「物の整理をしておいてよかったです。パパも子どもの持ち物がよく分かり、とても助かっています。」
「子供服の置き場所をリビング近くにしたことで、子供も自分で着替えや用意をしてくれるようになりました。」
「書類整理でバーチカルファイリングを学び、場所をコンパクトに、かつ見やすくできたので、コロナの予防接種や罹患してしまった時の連絡先、医療保険など、夫婦で動けてよかったです!」
と、「協力を得やすくなった」と回答した方も多数!
家を片付けると、家族のできることも増えるのです。結果的に、自分自身のラクに♪
そして、忙しい毎日の中でたとえ散らかっても・・・
「子供服の整理、部屋のゾーニングをしておいたので、まぁまぁ部屋が散らかっても、戻せます(以前はどうしたらいいか分からず苦痛でしたが、今はとりあえず手が動きます)。」
「自分の特性に合った片付けの方法や考え方を学んでおけてよかったです。正直現状は荒れ放題ですが、何とか修復できるという謎の自信がつきました(笑)。」
というご意見も!
育休中に仕組みを整えておくことで、たとえ多少散らかってもストレスが小さい。忙しい中、「片付けなきゃ」を1つ手放せるというのは、なんとも嬉しいことですね。
まとめると、育休中に家の片付けをやっておくメリットは、
①復帰後の自分自身がラクになる
②家族も協力しやすい(家族のデキることが増える)
③たとえ散らかってもイライラしにくい
といえます。
これは、育休中に家を片付けない手はないですね!
第2位 時間の使い方の見直し
人間皆平等に与えられているのが、一日24時間という時間。残念ながら、育休復帰したからといって、一日48時間に増えたりはしないのです(「○○手当」みたいに、時間もお手当がついたらいいのに 笑)。
そして、自分の資質はなかなか変えられません。でも、考え方を変えることはできます。よって、育休中にやっておくべきことの一つは、時間に対する意識を高めておくということになります。
先輩ママからは、
「タスクが発生した時点で手帳に『いつやるか』を決めて書き出すことを習慣化しておいたのがよかったです。頭の中で考えているよりも、見える化した方が処理が早いです!」
「優先順位の考え方を学んでおいて本当によかったです!仕事の質が変わりました!!」
「復帰後の朝・夕の流れをシミュレーションしておいて本当によかったです。」
などの声が上がっていました。
第2位(同数) パートナーとの協力体制作り
「時間の使い方の見直し」と同数で第2位だったのが、「パートナーとの協力体制作り」でした。
「私の復帰のタイミングに合わせて、夫が育休をとりました。家事動線を見直し、分かりやすくしたことで夫も家事育児をスムーズに進めることができたようです。2人とも復帰しても、この経験があるからこそ、うまく協力体制が整っています。」
「家事シェア講座を夫婦で受講した後、家事分担を話し合い、表にして貼ったことで、誰が何をするのか明確になりました。」
という声が上がる一方、
「もっと早く、もっと具体的に家事育児分担について話し合っておくべきでした。結局、私が98%やっています。」
という方も。
そうはいっても、夫婦間で温度差があり、なかなか話し合いまで至らない!というご夫婦もあるでしょう。
そんなご家庭は、急がば回れで、日頃のコミュニケーションから見直してみてはいかがでしょう。
第4位 復帰後の働き方の検討
私の育休復帰時代は、「復帰後の働き方はフルタイム以外に考えられない!」と思っていましたが(時代?自分の思い込み?)、今は色々な働き方が選べます。
選択肢が多くてかえって迷うかもしれませんね。
制度を使って復帰した方からは、
「育休中に、同じ学校の先生に部分休業について教えてもらい、3人目の時は育児短時間勤務ではなく部分休業で復帰。私にはこの方が合っていたのでよかったです。」(教員)
「1人目の育休明けは、会社の○○制度を使って、ゆるい勤務にしてもらったのでスムーズに復帰できました。今回の復帰では、シフトで配慮してもらえるように交渉したため、今のところこの制度を使わずに済んでいます。」(会社員)
といった声が上がっています。
▼関連記事▼
各企業では、厚生労働省で作成している「育休復帰支援プラン」を導入したり、独自の職場復帰支援制度を取り入れたりしています。
勤務する会社の制度を、早目に調べて知っておくということも大事ですね。
また、制度を知っただけでは、使えません。制度を運用するのは、「人」だからです。
「同僚に迷惑をかけるのではないか」「~と思われたらどうしよう」というマインドだと、制度を使うことはできないのです。
経験者からも
「復帰後の働き方については、どう思われるか不安・・・と思いながらも、勇気を出して時短の希望を管理職に相談した結果、親身になって話を聞いてくださいました。」
「自分が幸せでない働き方はしない、と決めて復帰しました。同僚や家族に負担をかけている点もあると思いますが、感謝の気持ちを伝え、自分ができる時には喜んでお手伝いしたり、交代するようにしています。」
といった声にあるように、自分が大事にしたいことをしっかり握った上で働き方を選んでほしいと思います。
もちろん、情報を集めトータルで検討した結果、「フルタイムで復帰」という選択を前向きにされる方もいらっしゃいます。その場合は、残りの育休期間で、フルタイムでやっていける自分と環境にしていけばいいのですね。
働き方を選ぶにも、マインドを整えておくことが大事ということが分かります。
まとめ:スムーズな職場復帰を叶える4つの整理とは
復帰経験者のアンケートから分かったことは、
◉家
◉時間の使い方
◉夫婦関係
◉マインド
これら4つを整えておくことの大切さです。
どれも全て、「今日やらなくてもいいけれど、やったらものすごく成果の上がること」。逆に言えば「今日やらなくてもいいけれど、やらないままだといつかすごく大変になること」なのです!
そして、どれも、魔法使いのように一朝一夕に変わらないものでもあるということがお分りでしょうか。
もちろん、貴重な育休期間。子どもとのべったりな時間を存分に味わってほしい!
だからこそ、必要以上に焦ったり、復帰を不安がったりすることなく、育休を楽しめるよう、これら4つの整理には少しずつ取り組んでほしい。
そう願っています。
想定外を減らし、想定内を増やすことで、あなたの復帰が楽しみに変わるよう応援しています。
▼25個のワークで4つの整理が進みます!▼